新島・式根島の地理的位置 

 新島は、東京の南150キロ、伊豆半島の下田市より南東へ36キロのところにあり、南北に長く、周囲28,2キロの火山島である。面積は23,4キロ平方、やや北寄りに標高428,5メートルの宮塚山があり、その南、西海岸より本村があって、北側に若郷がある。本村の西岸前浜、東岸羽伏浦には、それぞれ6キロに及ぶ白砂の海で、海はあくまで青く美しい。

 南には標高301メートルの向山その他があり、耐火の建材坑化石(石英粗面岩)が切り出されている。西岸間々下浦には今も温泉が湧き出ている。

 新島の南西4キロに式根島があり、西方2キロのところには、無人島ながら地内島がせある。なお、北に無人の鵜渡根島、南東に同早島がある。

 式根島は周囲6キロ程のおおむね平坦な島であり、最高地が海抜105メートルの神引きであるが、村内を歩いてみると以外に坂道が多い。居住地は、島の中央から北西にあり、南東方面に於いては、断崖の海岸線が列なりっている。新島の海岸線の女性的な美しさに比べ、式根島はリアス式の入り組んだ入り江に囲まれ、地鉈、足付きには海中温泉もある。新島・式根島共黒潮が近くを通っていて、寒暖の差も少なく、冬でもほとんど雪が降らない。年間平均気温が17,3度、最高は8月の31,2度、最低は1月のマイナス3,2度である。大気は清澄

であるが、ただ、冬の西風は強く激しく、又、台風に襲われる回数も多い。