運動会−そして

 日本人にとって、運動会はやめるにやめらけない行事である。その日に至るまでの子どもたちの頑張りや身体的なストレスは極限に達している。これほどまでして運動会をする意義があるのだろうかと毎年思いはする。しかし、やめる訳にはゆかない。運動会で一番頑張るのは子ども達である。運動会で一番だらしないのが保護者である。子ども達は、先生達に励まされ、練習の甲斐あって当日はすばらしい演技を見せてくれる。保護者も私達も目頭が熱くなる。運動会を終えた子ども達は、その後の園生活において、以前と違った成長の著しさを感じさせてくれる。終わってみれば、これも経験なのだと自己満足を覚えている。

 ところが、反省会を開いてみると、保護者の参観の悪さが続出する。ビールを飲んでいた。禁止区域に入っていた。