聴導犬ってご存知ですか?


ミックとミミ

聴導犬とは

ヒアリングドッグ(Hearing Dog)という英語を日本語に置き換えて「聴導犬」としたそうです。目の不自由な人を助ける「盲導犬」のように、聴力障害のある人のために
耳代わりとなるべく訓練され、認定された犬を言います。その歴史は新しく、1975年アメリカで開発されました。現在アメリカでは、すでに2,000頭を超える犬たちが障害者と生活を共にしているそうです。

聴導犬の仕事

耳の不自由な人たちと一緒に生活をして、その人たちの耳代わりとなることを仕事とします。
例えば
電話・FAXのベル
笛吹きヤカンの沸騰音
赤ちゃんの泣き声
目覚し時計の音
ドアのノック・チャイム
火災報知器・非常ベル
(道路上で)自転車のベル・自動車のクラクション
などの音を聞き分け、吠えることなしに主人に知らせ、音の発生源まで誘導します。
*オレンジ色が聴導犬の目印です。

聴導犬は

特定の犬種でなくてもよく、純血種でも、雑種でも適正があれば訓練して聴導犬になる
ことが出来ます。高齢化の進んでいる今、聴覚障害者だけでなく、一人暮らしのお年寄り
にとっても聴導犬の働きは心強い存在となります。
訓練士の水越さんとミック

聴導犬になるまで

適正のある犬を約半年間にわたり、訓練士のかたが毎日1時間訓練を行います。服従と9項目の音の聞き分けを覚えるまで、訓練を続けます。
聴導犬の認定を受けた後も、実際の家庭での訓練を行い、晴れて聴導犬として聴覚障害者の方のよき伴侶として活躍します。

日本の聴導犬の現状

耳の聞こえない婦人にとって、赤ちゃんのミルクを求める泣き声や、訪問者を知らせて
もらうことが、どんなに重要なことか想像がつくことだと思います。
しかしながら、1983年に最初の聴導犬が誕生して、現在までに聴導犬として認定された
のはわずか20頭足らずで、訓練費用(約70万円かかるそうです。)はほとんど
個人負担が実状です。
さらに、耳が不自由でも目で見ることが出来ると言うことで、必要性が理解されにくい
ということがネックになっています。

聴導犬普及協会

そんな中で、聴導犬の定着を広めることを目的に平成12年3月1日に聴導犬普及協会が設立しました。
今後は聴導犬のPR、体制作り、募金活動に力を入れていく考えでいるそうです。

荒井さんご夫妻とミミ

聴導犬普及協会発足後、第1号の聴導犬となる予定(6月中)のミミと荒井さんご夫妻です。 ミミと言う名前は、荒井さんご夫妻が自分の耳の代わりになることからミミと名づけたそうです。 もうすぐミミと生活できる喜びでいっぱいの表情です。


聴導犬普及協会 事務局
東京都品川区小山台1-29-1(松永動物病院内)

さらに詳しい資料が欲しい方は朝霞同友会までメールください。

リンク

聴導犬・美音と愉快な仲間

戻る